ジャイアントを代表する製品
”ジャイアントエスケープ”
このクロスバイクの正しい使い方をご紹介します。
【ロードバイク化のきっかけ】
・より速く走りたい
手軽な価格で購入できるクロスバイク。
自転車に乗る楽しさに目覚めた時、もっと速く
走りたいという願望や欲求が芽生えます。
ロードバイクを乗ったことがある人からすると
クロスバイクが物足りなく感じることがあります。
自分は、ドロップハンドルによる前傾姿勢に
その秘密があるのだと思っています。
「前傾姿勢」は、路面との距離が近くなる姿勢。
すなわち、よりスピード感を得られる姿勢なのです。
・見た目をカッコよくしたい
クロスバイクはスポーツバイクの
部類になると思います。ママチャリにくらべて
格段にかっこいいですが、ロードバイクが
流行る理由の一つに、
”見た目のカッコよさ” があります。
よっぽどの脚をもった人でないと、タイムに寄与しない
見た目が”いかつい”カーボンホイールを履いて走る人が
少なからずいるというのはロードバイクを乗る上で、
外見のかっこよさを求める欲求があるからだと思います。
自分はそれを否定しません。気持ちが上がるなら。
【実際にやってみよう】
・ノーマル状態
改造前の状態です。ほとんどノーマルの状態ですが、
前後に泥除けと、前輪はハブダイナモ(発電機)付きの
ホイールと交換しています。
2013年モデルのエスケープエアーです。
関連記事:
ロードバイク化計画の記事
・ロードバイク仕様
ドロップハンドル化したエスケープになります。
妻の身長に合わせたフレームなので、XSサイズです。
見た目は、ロードバイクそのものです。
この状態で車重は約9kgなので、
エントリーモデルのロードバイクと同じくらいです。
関連記事:
ドロップハンドル化
クランク交換
フロントフォーク交換
【本当の目的の為に】
・ロードバイク化は可能か
結論からいうと、ロードバイク化はできます。
ノーマルの状態に比べ、舗装路をより速く
走ることができます。
細かな違いは当然ありますが、ポジションさえ
しっかり出せれば機能面でロードバイクに
劣ることはありません。あとは脚と心臓。
・行動を
この記事を読んでいただけているということは、
自分の中で答えは出ているはずです。
行動すればロードバイク化はできるので、
後は、実行するだけ。それが近道です。
・どのくらいコストがかかるか
改造のレベルによりますが・・・
大体5万円~10万円くらいで出来ます。
製品(商品)の価格というのは、うまいことで来ていますね。
ロードバイクを買おうか迷っているくらいでしたら、
トータルコストはそんなに変わらないので、
クロスバイクを改造して損することはありませんし、
自転車を分解してみると、より自転車の
ことを深く理解できます。技術は
お金では得られない価値です。
・なぜ改造するか
ロードバイクとの差を挙げれば、きりがないです。
できない理由を挙げればきりがないです。
ここでは、やりたいという気持ちを大尊重し、ブーストさせ、
やりたいと思ったら、できるという路線を通します。
だってこれを読んでくれる人は、
もうやりたいと思っているから。
あとは、行動するだけ。
退屈な自転車に楽しさをもたらすもの、
それはドロップハンドルによる
”前傾姿勢”
にあると思います。前傾姿勢になるということは、
走りに対して、よりアグレッシブになるということです。
ドロップハンドル化が気持ちを上げます。
確実に上がります。
防犯上お勧めしませんが、買い物に行く時も
気持ちが上がった方がいいでしょう?
【お勧めの用途※ここからが本題!!】
クロスバイクをドロップハンドル化したバイクの正しい使い方
それは・・・
シクロクロスです!!
さぁ、ここからが本題ですよ!!!
・シクロクロスって?
自転車の障害物競争。レースです。
秋から冬にかけて行われているフランス発祥の自転車競技で、
歴史はマウンテンバイクよりも古く、100年ほど
前からロードレースのオフシーズントレーニングとして
始まりました。
基本ルールは、
ドロップハンドルであること。
タイヤの幅が、33c以下であること。
レースで主流は、32cか33cのブロックタイヤ。
まさに改造クロスバイクが得意な領域。
ピュアロードレーサーには逆立ちしてもできません。
・どういうところを走る競技?
基本的に未舗装路で、山や公園、河川敷がコースになっています。
土や泥の路面を走ることもしばしば。
シケインやステップと呼ばれる障害物があるのが特徴で、
自転車を担いで自分の脚で走ったりします。
自転車競技なのに、脚で走るって変でしょう?
はっきりいって、変で笑ってしまいますが、皆真剣ですw
周回コースで、大体見えている範囲内でレースが
行われるので応援も楽しいですよ。
・お勧めポイント
クロスバイクのフレームには、大きなタイヤ(32cのブロックタイヤ)を
入れることができるのでドロップハンドル化したクロスバイクは、
シクロクロスに最適。いや、シクロクロスの為に改造したようなものですw
アップライトなポジションもまさにシクロクロスに必要な要素。
自転車が本来活躍できる場所にハマる為、自転車が喜びます。
フレームの溶接がしっかりしているものが多いので、とにかく丈夫!
シクロクロスは、こけることが多い競技なので丈夫なのが大事。
・レースで通用するか
レースでは、クロモリフレームを使っている人も多く、
アルミフレームが多いクロスバイクフレームは、重量面で
不利なことはありません。
Vブレーキのストッピングパワーは、リムブレーキで最強。
泥づまりしにくいカンチブレーキへの変更も可能。
とにかく丈夫で、コケようが吹っ飛ぼうが問題なし。
日本で一番の激戦区である「関西シクロクロス」で
トップカテゴリーまで運んでくれたのが、クロスバイクフレーム。
安心してください。充分通用します。
【シクロクロス仕様のご紹介】
・チューブラータイヤ
シクロクロスのレースでは、より空気圧を落として走れて
パンクの少ないチューブラータイヤが主流です。
もちろんクリンチャーでも走れますが、空気圧を
高めに設定しないとリムうちパンクしてしまいます。
一昔前のロードバイクは、アルミ製のチューブラーリムが
主流でしたので、中古市場ではただみたいな値段で
ホイールセットが売られています。
カセット式のハブでしたら10速までなら対応しているので、
安価で入手可能です。多少振れててもOKです。
【アドベンチャーロードという選択肢】
・舗装路も未舗装路もOK
未舗装の車道のようなところを”グラベル”ロードと言います。
近年では、ロードバイクのスタイルで、舗装と未舗装の
両方をカバーする昔でいうとランドナー自転車のもうすこし
スポーツバイクよりのバイクのことを
グラベルロード(バイク)やアドベンチャーロード(バイク)という
名称でジャンル化されてきています。
ここにちょうどハマる走り方が可能なので、クロスバイクです。
よりグラベルを攻めて走りたいという姿勢が、シクロクロスバイクに
共通していますし、ドロップハンドル化したクロスバイクが得意な
分野なのです。
街乗りでは、大き目のスリックタイヤを履かせると歩道やグレーチングの
段差を難なくこなせますし、空気圧を高めに設定すれば、スピードにも
乗せることができます。
もちろんグラベルを走っても、タイヤが太い分パンクに強く
路面の凹凸を包み込んで、走り心地が良いです。
単純にスピードを求めるだけではなく、未舗装路を走る楽しさも
両方楽しめるクロスバイクの改造は、自分は非常にお勧めします。
楽しさの秘訣は、ドロップハンドルによる前傾姿勢だと思います。
【注意点】
ご存じかもしれませんが、ジャイアントの自転車は、
改造をするとメーカー保証が受けられなくなります。
あと、自分で改造する場合は、安全面に十分配慮して、
分解、組み立てを行ってください。
走行中に重要部品が脱落すると大事故につながりかねません。
改造方法を紹介しておりますが、改造によって起こった
トラブルや事故についての責任は一切負えませんので、
あらかじめご了承ください。
コメント