嫁のお陰でDIYの技術が向上した話!

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またやった!

過去2回擦ってる我が家のプリウスですが、
1回目は左側がぐちゃぐちゃになり
さすがにパネル交換となりました。

2回目は、パネル交換の数週間後にまたやらかして
板金屋さんのお世話になりました。

そして、それから1年ぐらい経ったかな。

また左側を擦ったようです。
今度は、塗装の削れ程度の傷だったので
DIYで直そうと思います。

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左後ろのドアパネルと左後輪のフェンダーがやられていました。
写真は、すでにヤスリで削った後です。

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どういう当て方をしたか分かりませんが、
フェンダーパーツがドアパネルに比べると
内側に凹んでいます。

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ということで、パテで盛り付けてモデリングしていきます。
粗く盛り付けて、削ってを4,5回繰り返します。
ソフト99の厚盛りパテを使用しました。
2液タイプのもので硬化するとカッチカチ。
外気温は15℃くらいで、3、4時間放置して
固まるのを待ちました。

説明書では20℃で1時間と書いてありましたが、
何となくですが、ボディの表面温度が
それくらいの温度であれば固まる気がしますが、
さすがに屋根があるところだと8月くらいしか
1時間で固めるのは無理じゃないかなぁ。

板金屋さんは、暑い時期の方が
仕事が捗るということですね。
暑さで人間が大変ですが。。。

パテが固まりきらないうちに
ヤスリで削ったりすると
半生の状態のパテが消しゴムのカスの
ように丸まって出てきてしまうので、
時間をかけてカチカチになるのを
待った方が賢明ですね。

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なんとか形になりました。苦労したのが、
エッジを出す作業。盛っているパテを成型するのが
難しかったです。でもカーモデラーになった気分で
楽しめました。
手の感覚で引っ掛かりがないか確認しながら、
段差をならしていきましたが、人間の手の
感覚ってすごいですね。本当にちょっとした
段差を感知することができます。
カーモデラーもきっと手で触って削ってを
繰り返しているのかもしれませんね。

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このラインを出すのに一苦労。
単純に穴をパテで埋めるだけなら
難しいことはないのですが、
大きく凹んでいるところを
埋めつつ、外側の曲線を維持するのは、
難しく、途中削り幅が合っているのか
わけがわからなくなります。
引いて見たり、あらゆる角度から
観察すると削るポイントが見えてくる
と思います。一番いいのは、
ジャッキアップして、
目の高さに修復ポイントを持って行くことですが、
素人DIYの範疇を完全に越える設備w

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ともかく、細かい穴をラッカーパテで
埋めていき、一旦パテ作業終了。

この後は、サーフェーサーを拭いて、研磨を
2,3回繰り返してさらに平滑にしていきます。

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まぁ、素人でも時間をかけてコツコツやっていけば、
それなりにキレイに仕上がりそうな予感がしてきました。

宮崎駿が言ってましたが、

素人がたまに美味しいラーメンを作ることは出来るけど
毎日客に飽きられない美味しい味を出し続けるのは難しい

と、まさにそれ。

素人とプロの違いは、対応力と効率化。
素人は何をするにも時間がかかる。
起こる問題を予期できないので、いらない工程を
挟むことになり結果的に非効率な方法になっている。

なので、素人DIYで早く作業しようとすると
途端に失敗するのは理屈に合っていると思います。
素人だからプロでは出来ないような時間のかけ方をして
じっくりと落ち着いて作業する方が良い。

すでにここまでに4日間とられている。

これからサーフェーサーの作業で、2日。
塗装作業で2日。

いやぁ、年内に終わるかどうか。
気の長い戦いになりそうだわぁ。




パワーメーター付きカーボンホイールを自分で組んだ!

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いろいろあったけど、ホイールが完成!!

今回の手組ホイールのテーマは、

「パワーメーター付カーボンホイール」

です。

まず、ヤフオクで入手したパワータップG3が
あって、それに合わせたリムを選択し、
ホイールを組み立てる企画。

今回仕上がったホイールのスペックを見ていきましょう。

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リム QILEFU(キレフ)

https://ja.aliexpress.com/store/1430139?spm=a2g0o.detail.1000007.1.250931f08lLDKF

リム幅:23mm

リム高:60mm

穴数:28

ハブ Powertap G3 28H
スポーク SENQI スチールスポーク
重量 1060g

パワータップは、ハブ式のパワーメーターで昨今見かけなくなったものですが、
自分は、割と重宝しています。というのは、これ1台でパワーはもとより
スピードとケイデンスが測れるからです。なぜケイデンスが測れるのか
謎ですが、いろんなセンサーや磁石をクランクやスポークに取り付けなくて
済むからなんですねぇ。

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今は、ロードバイクでスピードを測る意味は完全に薄れてるので、
クランク式のパワーメーターに交換すると、パワーとケイデンスが
表示されるので、トレーニングには不足はありません。

それでも自分のように複数台ロードバイクを所有している人にとって、
クランク交換はなかなか面倒な作業。ペダル式のパワーメーターも
ありますが、ペダルの交換なんて締め付けトルクを考えると
外す時の手間が勝って、おいそれと交換できるものじゃない。

ホイール交換であれば、そんなに手間ではないので、気軽に
パワーメーターを他のバイクに移植できるという訳です。

完成したホイールの重量は、パワータップのハブがやはり重たいというのがあり、
1kgオーバーの重量級ホイールになってしまいました。
まぁ、トレーニング用途ではあるので重量のことはあまり気にしていません。

今回は、ヨンロク組というのに初挑戦しました。

前回組んだ45mmのカーボンホイールは、20個の穴だったので、
ヨンヨンという左右4本組みをしましたが、今回は反フリー側を
6本組みにしてみました。

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スポーク長の計算はあっているのですが、組む時に必要な

「組み代」

というのでしょうか、それを考慮にいれてなくて、スポークを
買い直すはめに・・・
スポーク長計算で割り出した数値はあくまで、直線の最短で
結んだ距離という意味であって、実際に組む時の条件は
違うのだということが分かりました。

その結果、スポーク長計算から3mmほど長いものを選ぶべし。

例外的にラジアル組にする場合は、スポーク長計算で割り出した
数値のままでOKかと思います。
スポークが交差する回数が多い組み方をする場合は、ちょっと
長めのスポークを選択した方が良いと思います。

ニップルのメスネジがスポークのオスネジに噛み込む位置にも
よりますが、組む過程でリムとハブの位置関係は大きく変化します。
考えて見れば、ホイールのフレがガンガンに出ている状態から
スタートする訳なので、スポーク長が足りないや余っている状況に
なることは想像できます。ただ、スポーク長の選択が厄介なのが
余ると締め付けられないし、足りないとホイール自体が組めない。

なんとももどかしいですが、今回の経験でなんとなく
今後のホイール製作がより良くなりそうな予感がしています。
やっぱりこういう製作は失敗が糧になるんですね。
良い経験ができました。

フリー側は、4本組み。反フリー側は、6本組み。
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スポークテンションは、フリー側がだいたい60kgf。

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反フリー側は55kgf。

経験上、自分の体重とパワーであれば問題ないレベルです。
反フリー側を6本組みにするとさきほどのスポーク長の
問題もあり、かなり組むのに苦労しました。

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ホイールを作る場合は、まず均一に緩くスポークを張り、
徐々に締め付けていく方法が一番キレイに組めると思います。
ただ、スポーク長が足りない場合は、締め付ける際に
無理に足りないところへ他の張れているスポークを使って
リムを移動させないとニップルにかからない。

こういうことをしていると、縦振れが取れにくくなって
変なホイールに仕上がってしまう。

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縦振れを取るのは横フレの10倍難しい。

あと、組み立てる際にネジの緩み止めが溢れてリムに
付着したり、ニップルが工具で歪んだり、スポークの
ネジの部分がカーボンリムをキズ付けたりと、
完成したホイールの仕上がりがあまり良くない。

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これでお金を取るってなるとかなり難しいので、
今後の課題としては、製造工程を見直して、
よりキレイに効率よく組み立てることですね~

どこを目指しているのか分かりませんが、
がんばります!!




Prime RR-50ってどうよ?

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円安の最中ですが、チューブレスタイヤとセットになった
Primeの50mmのカーボンディープリムがお得になっています!!

久しぶりのWiggle情報ですが、何気にブラックフライデーセールを
見ていると、ビットリアのコルサ2本とシーラントセットで
6万円ちょい!

コレは安い・・・

ちなみに、ホイールセットだけなら5万4千円くらい。
カーボンリムを組み立てている経験からすると
この値段でホイールを作るのはやはり大量生産の強み!

しかもPrimeホイールは、購入後2年間
転倒や事故で損傷した場合、推奨小売り価格の40%オフで
新しい商品と交換することができます。

スペアパーツも充実しており、カンパユーザーも
フリーハブが売られておりますし、スポークやリムも
単体で購入可能。

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ラチェット音を大きくできるスターラチェット54Tが
売られているので、爆音好きはセットで買うべし!

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付属タイヤがヴィットリアのコルサグラフェン2.0

セールで1本5~7千円なので、もうこの時点でお得!!

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このシーラントの単体での値段は不明ですが、
150ml入っているので、タイヤ2本分ですね。

アマゾンで買えるマックオフのシーラントが
140mlで、1600円くらい。

単体で買った場合・・・
ホイールセット:5万3千円
タイヤ2本:1万円
シーラント:千円

合計:6万4千円

もともとこのカーボンホイールが安すぎるというのもあり
お得感が4千円程度ですが、とはいえ、4千円でも
お得なものはお得!

タイヤの値段に変動があるので、国内で同じコルサを
買うと2本セットで1万2千円。

Wiggleは円で決済できるので、この値段と
プラスで税金がかかってきます。まぁ、しょうがないですね。
お得なところは、税金の足しにという感じでしょうか。

ディープリムにしてみたいけど、何を買おうか迷っている方には
ちょういいと思いますよ。リムブレーキなのでお間違いなく!

<a href="Prime – RR-50 ホイールセット (チューブレスセット) が 40%オフで 60300円 “>image

Prime – RR-50 ホイールセット (チューブレスセット) が 40%オフで 60300円 

https://cyclo-rider.net/2021/08/01/prime-rr-50-v3%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%83%9c%e3%83%b3%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%83%9b%e3%82%a4%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%80%80%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%ac%e3%83%83/



手組ホイールは奥が深い

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ホイールを組み立てるのは難しい。。。

初めてのヨンロク組にチャレンジしたのですが、
フリー側を先に組んでから、反フリー側を組もうとすると
どうしてもスポークの長さが足りない。

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フリー側のテンションは当然全く高くなく、
それでもリムがフリー側に引っ張られるので、
スポークのねじがニップルに嚙みこむ長さが足りない。

どうしたものかと悩んだ結果。。。


フリー側のスポークを外せるだけ外して、
左右のスポークを順番に組み立てる作戦で
挑んでみたが、全くスポークが張られてない
リムがかなり歪んでしまいカーボンが割れる
恐れがありそうなので中止。

うーん困った。ドツボに入った・・・

あ、そうだ!と思い立ち
ヨンヨン組に切り替えようとして、
組み替えたのですが、今度はスポーク長が
長すぎてリムを反フリー側に引っ張れずに
撃沈。

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そうだよな、スポーク長短くしないと
いけないんだもんな。

スポーク長の計算が間違えていた可能性があるので、
再度値を入力してみたのですが、スポーク長は
あっている。なぜ!?

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考えられるのは、前々から気になってたのですが、
スポークの雄ねじがニップルの雌ねじに噛みこむ時
2,3mmニップル内に入ってから軸力が働くこと。

ここが、ニップルに入り込んですぐに噛みこむ
ことができれば、ニップルを締めこむことができる。

そして、今回は反フリー側は、3クロスの6本組。
スポーク同士が2回クロスすることのカーブで
さらにニップルまで届きにくくなっている。

スポーク長の計算式では、直線距離になっているはず
ですが、組み立てる時ののり代が必要だということ。

ということで、反フリー側を組み立てる時の
のり代として4mm長いスポークを注文して、
再度ヨンロク組にチャレンジするこに。

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何回かホイールを組み立てていて、
気づいたことは計算式で出された長さよりも
3mmほど長いスポークを注文した方がよい。

かも!(ラジアル組以外は!)

スポーク側のネジの部分の長さはメーカーによって
違うと思うので、一概には言えないので
何事も自己責任でお願いします!




またカーボンホイールを組み立てるよ!スポーク注文!

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パワータップ付のカーボンホイールを組み立てるよ!

まずは、カーボンリムのERDから。
ERDは、ニップルの取り付け位置の径になります。
このリムは、商品の詳細に表示があったので、
自分で計測しないで済みました。

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今回は、23mm幅のオーソドックスなリムで組み立てます。

ハブは、先日ヤフオクで買ったパワーメーター付の
パワータップG3を使います。

FreeSpokeサイトで、寸法が掲載されていたのでチェック!!

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このハブが左右のスポーク取り付け位置が同じ直径なんです。
やっぱりちょっと古いからかもしれませんね。
最近は、フリー側の直径が大きいのが特徴なんですが・・・

次に、スポークの長さを以下のサイトから計測します。

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いろいろと数値を入力して、スポークの長さを計算してもらいます。
今回のホイールは、どういう組み方にしようか考えました。

前回組み立てたホイールは、20ホールだったので左右4本組みにしましたが、
今回は、28ホールあるので、6本組みが可能になります。

左右6本組みにすると野暮ったい感じのホイールになりそうな予感がするので、
フリー側は、4本組み。反フリー側が6本組みにしようと思います。

反フリー側は、スポークテンションが足りなくなるので、
6本組みで補強。反フリー側は自分の体重からすると強度は必要ないので、
4本組みにしてみます。

これを「ヨンロク組」というらしい。

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いつもの、激安SENQIのスポークを注文して、
今週末には、ホイールを組み立てることができそうです!




またカーボンホイールを組み立てるよ!

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また中国から仕入れたカーボンリムがやってきました!!!

今回は、仕入先を変更して、

QILEFU Official Store

というところで、注文しました。
読み方は、「キレフ」というんでしょうかねぇ。

初めて仕入れるところだったので、
今回は、1本だけ。

リムハイトは、60mm。
ホール数は、28。
リム幅は、23mm。

ちょっとディープリム側に寄せた
見てくれにこだわったものを
作ろうという魂胆ですw

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中国から届いたフルカーボンホイール。
段ボールの方が重いという不思議な現象・・・

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リムの重量を計測すると、
480gとまぁまぁ軽量かな。

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タイプはクリンチャーで作りはしっかりしている感じ。
ただ、リムを見るだけではそれはわからない。

実際に組んでみて、走らせてみないことには。

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ブレーキ面は別で接着されているようで、
若干接着剤のようなものが見えます。

リムブレーキタイプで重要なところが、
このブレーキ面の強度。さぁどうなることか。

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今回は、リム幅が23mmものを選択しました。
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ハブは、すでに用意していたパワーメーター付きのリアハブである
パワータップG3。28Hにしたのは、このハブに合わせてのこと。

このハブは、左右のスポーク取り付け直径が同じなので、
11速の組みにくさを考慮して、左右で6本組にしようかな。

このリムメーカーは、ERDの数値を出してくれているのが
良心的ですねぇ。ハブの方を計測してからスポークを
注文しましょ。

今回購入したリムですが、お値段は以下の通り!




自分で組み立てたカーボンホイールで走ってみた!

これは日本製と言っていいんじゃないか?



ホイールの基本スペックから見ていこう!

リムは、前後以下のスペックです。

リム購入先 WB Carbon Wheel Store
リムハイト 45mm
リム幅 25mm
ホール数 20H
重量 400g
リムタイプ クリンチャー

完成したホイールのスペック

フロント重量 730g
リア重量 860g
前後ペア合計 1590g
ハブ powerway Bitranz R13
フロント80g
リア210g
スポーク SENQI スチールスポーク
ニップル 不明

まぁ、まぁ・・・フルカーボンホイールとしては、
なかなかの重量になりましたね~

完組メーカーのホイールと比較して行きましょう。

MAVIC コスミック CTR 60T 1590g
コスミックカーボン SLE 1620g
キシリウム SLR 1355g
シマノ DURA-ACE WH-9000-C50-CL 1672g
WH-RS81-C24-TL 1581g
DURA-ACE WH-9000-C24-CL 1387g
カンパニョーロ BULLET ULTRA 50 CLUT 1590g
ZONDA 1555g
BORA ONE 50 クリンチャー 1485g
フルクラム レーシング クアトロカーボン 1555g
レーシング3 1555g
レーシングゼロ カーボンクリンチャー 1358g

1300g以上のホイールって結構あるんですね。
こうやって各社のホイールを見ていると1500g台の
有名どころがゴロゴロ!重量比較すると、
今回組んだホイールは、ふつう。

各社の特性が出ててメーカー比較をしても
面白いかもしれません。

フロントホイールは、前回走ってみてかなりな好印象。
まずリム幅が23mmのナローに比べて、
25mmのワイドリムの安定感にビビりました!
スポークテンションは、55kgfと一般的にはちょっと低めの
設定なのですが、自分の体重55kgでは印象的にはカチカチ
WH9000-24CL(11速デュラの24mm)は、
一般的に柔らかいホイールとして有名ですが、
それに比べるとかなり硬いです。

手持ちでいうとWH7001Cというペアスポークのカーボンホイール
に比べると若干柔らかい印象です。

まぁ、「硬い」「柔らかい」は、個人の主観ですが、
スポークテンションは客観的な数値なので、
手持ちのホイールのスポークテンションを
今度測ってみたいと思います。

さて、前後組み上がったホイールで実走のインプレッション。

タイヤは前後ミシュランのPro4 23cを使用。
※25mmのワイドリムへの23cタイヤ装着は自己責任で・・・

まずは、漕ぎ出し。前後で980gのLWCホイールに
比べると重いのは確かですが、通常の使用に関しては、
まったく問題ないレベルです。
平地の巡航に関しては、45mm幅のホイールなので
気持ちよく30km/hまで乗せることでき、
横風の影響は風速3,4mで若干受けるのですが、ハンドルを
ほんの少しだけ取れられる程度で、手元でさばけることが
できる程度。

今回、20Hで4本組みというかなり攻めた組み方なので、
後輪が心配でしたが、何のことはない
普通に走りましたし、剛性が弱いと感じなかったのが
大収穫でした。体重が軽い人にはこの程度で
問題ないんだと実感しました。

それと同時に、完組ホイールで売られている各社メーカーの
ホイールは自分のような軽量なサイクリストにとっては、
オーバースペックだったということが露わになりました。

私には、6本組みはオーバースペック。
実走するまでは、反フリー側を結線しようかどうか
迷っていましたが、実走してみてそれが不要な事が
わかりました。ヒルクライムでしかもシッティングメイン
な乗り方では、リアを左右4本組み(ヨンヨン)で
問題なし。

私も、元ヒルクライムレースで数々の入賞歴がある
レーサー(だった?)ので、ダンシングをしてみたり
ホイールの反応をテストしてみましたが、このホイールは
反応性は問題なし、横剛性も問題なし、なかなか優秀。

カスタム要素というと、スポークをSAPIMのCX RAYにすると、
前後合わせて360gほど軽量化できるので、1300gを切る
ホイールを組み上げることができます。ハブももっと軽量な
ものにもできます。ただ、この中華カーボンリムの限界は、
最軽量なパーツを選択しても、1200gをちょっと切るぐらいですね。

超軽量と言われる1000g切りにするには、リムの耐久性を
犠牲にするしかなく、構造が簡単で軽量化に向くチューブラーなら
ともかく、構造が複雑なクリンチャーでは夢のまた夢。

今回は、安価なパーツを使ってフルカーボンホイールを
組み立てましたが、1100g台のホイールを組み立てようとすると
プラス2万円は必要になってきそうです。ただ、6万円台で
組み立てられるならそれもありかもしれませんね。

中華カーボンリムの品質がかなり上がっているのを今回の
実走で実感した訳ですが、最近はフックレスホイールも
ラインナップされているので、さすが中国。
新しいものをドンドン取り入れている。

自分も今回遅ればせながらワイドリムのパワーを実感したので、
チューブレスやフックレスを検証していければと思いました。

パーツは中国製、組み立ては日本。
以下がMade in Japanと表記できる条件なのだそうです。

①日本でできた原材料を使用して日本で日本人が作る
②海外で手に入れた原材料を仕入れて日本で作る
③日本の工場内で製造している人が全て海外の人

今回は、②に当てはまりますので、今回組み立てたホイールは、
中華カーボンホイールではなく、日本製ホイール!!

ほんまかいなw

ではまた~




中華カーボンリムで、20Hリアホイールを組む!!

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フロントに続き、リアホイールを組んでいくよ!

意外と早くスポークが届いたので、
リアホイールを組み立てていきます!

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フロントホイールは、ラジアルという
スポークが放射状になる組み方を
していたので、結構簡単に組むことができました。

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リアは、今回タンジェントという組み方の中でも
4本組みに挑戦します。

4本組みを説明する前に、リアホイールを
組み立てる時には、若干ややこしい説明が
必要になってきます。

リアハブには、駆動部分であるスプロケットを
取り付けるためのフリーハブがあります。

その横にスポークを取り付ける部分があるので、
ロードバイクに取り付けた時のリムの位置が
フリーハブ側に寄った状態になります。

ということで、リアホイールは少々複雑な
ことになります。さらに駆動部分なので、
剛性が求められ、タンジェントという
スポークを接触交差させてたわみにくい
状態を作ってあげる必要があります。

今回は、リアホールではほとんど見かけることがない
先ほども触れました「4本組み」にしてみます。

完成車のホイールを観察すると、フリー側に
関しては、6本組みというスポークの
交差ポイントが3つあるものがほとんどでした。

交差ポイントが多ければ多いほどたわみを
抑えられることになります。交差ポイントで
スポーク同士が支え合うようになるのと、
スポーク同士が接触することでその部分に
摩擦が発生して剛性がアップします。

良いことだらけではなく、スポークの
数が増えて、長さが増えると重量も
増えてしまい、重たいホイールとなります。

リアホイールに関しては、いろんな
メーカーの試行錯誤があって見ていると
面白いのですが、実際に組んでみると
いろいろなことが分かってきました。

それでは、実際に組んでみましょう!!

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4本組みというのは、4本のスポークを
使って2点でスポークをクロスさせる組み方。

1本のスポークが2回交差しているが
おわかり頂けるだろうか?

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1回に見えますが、ハブのところで
クロスしてますね。

ネット上でいろんな情報を仕入れたのですが、
ほとんどの方が口を揃えて発信していたことがあります。

それは・・・

「11速の手組ホイールは組み辛い」

です。

10速に比べて11速は組み辛いということ
なのでしょうが、そんなに違うのでしょうか??

10速のスプロケットを11速ホイールの
フリーハブに取り付ける際に、スペーサーというのを
取り付けるのはご存じだと思いますが、
その幅が11速との差になってくる訳です。

たった2ミリほどの差。

それがホイールの手組職人達を悩ませたのですね。

どういうことでしょうか??

結論からいうと、スプロケット側のスポークと
スプロケットと反対側のスポークのテンション(張力)
に極端な差が生じてしまうことなんですねぇ。

実際に組んでみてこれは実感しました。

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スプロケット側(フリー側)は、前述した通り
リムを中心に取り付ける為にスポークのテンションを
上げてスプロケット側に引っ張ります。

反フリー側のテンションを同じようにすると
正しい位置にリムを配置できません。
ということは・・・反フリー側はテンションが
低い状態になります。左右のスポークテンションに
極度の差が生まれてしまいます。

テンションが低いということは、ニップルとの
ネジの軸力が弱くなるので必然的に緩みやすい
状態になります。これは危険。

定期的に緩まないか注意する必要があります。
これは面倒・・・

これを解消するのにメーカー各社いろいろ苦心
しているのが現状でしょうか。

①リムの形状を左右で違うようにするオフセットリム
②フリー側のスポーク取り付けの外周を大きくする
③可能な限りスプロケット側にスポーク取り付け位置を移動する
④左右のスポークの編み方を変える
⑤反フリー側のスポーク交差部分を何かで結ぶ

たぶんこの5点だと思います。

この部分に関しては、専門家にお任せするとして
スポークの形状としては、②の条件を満たしたものに
しましたが、結果的には左右のスポークテンションの差が
生まれてしまいました。

左右で7kgfの差・・・

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自分の感覚で、ホイールを組んだ時の最適な
テンションが55kgfだったのですが、

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フリー側が57kgf(カンカンに張った状態で
ニップルがナメてしまいそうなくらい・・・)。

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反フリー側は、50kgfとかなり緩い状態。
まぁ外れないとは思いますが・・・
今回は、この問題が前提にあったので、
かなり多めに緩み止めを塗っておきました。

しかも今回リムのホール数が20と少ない。
反フリー側だけ6本組にする選択肢が
とれないホール数なのです。
(6本組みの最低ホール数は、24)

6本を使って、3回クロスを作り出すので、
6で割り切れる数でないといけません。

では、18ホールで良い気がしますが、
ホール数が少なすぎて、スポーク1本に
対するスポークテンションが高くなりすぎて
壊れやすいホイールか、逆に柔らかすぎる
ホイールになってしまうのでしょう。

なぜ18ホールのリアがないか検証してみたいですが・・・
意外と体重が軽いひとにはありかも。

今回、20ホールのリアホイールを組み立てたのは
体重が軽い人には「あり??」なんじゃないかと
思ったからなのですが、実際に走行してみたら
どうなるんでしょうかねぇ。

楽しみです!!

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ホイールを野ざらしにすると、どうなる・・・???

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エントリーロードの完成車についていた
フロントホイールを今回はメンテナンスしていきます!

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5年ほど、雨風、そして太陽に晒されたホイールの
ステッカーはボロボロになります。

UV加工されたステッカーであってもさすがに
5年間も野ざらしとなるとこんなヒドイ状態に。

これでロードバイクは室内保管するものだということが
お分かり頂けただろうか・・・

このホイールは、ALEXRIMSというメーカーのもので、
FELTのエントリーモデルであるF95に付いていました。

買った当時は、このリムのことについては何も
思わなかったのですが、自分でホイールを組んで、
今更ながらどういう構造なんだろう?と
興味が湧いてきましたので、詳しく見て行きましょう!

リムはアルミ製、リムハイトは24ミリ。

ホール数は28で、ラジアル組み。

何の変哲もないホイールでしたw

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今度は、ハブを見て行きましょう。

カップアンドコーン式のベアリングを採用しています。
組み付けにちょっとコツがいるものを敢て
採用しているところが、エントリーらしからぬ感じ。

「玉アタリ」を調整しないといけないので、
シールドベアリングよりもコスト(人件費?)が高くなります。

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ハブを分解するのに必要な工具です。

モンキーレンチが2つ。

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この薄型のレンチが必要になります。

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自転車のハブやヘッドパーツでは、通常のレンチが入らないほど
薄いものがあるので、こういうパーツがあると便利!

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グリップもしっかりしていし、レンチの開き幅も大きい!

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2つのレンチを使って緩めて、ボルトを外し
シャフトを抜きます。

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う、うわぁ・・・黒い。
完全にボールが焼き付いているのか錆びているのか分からん色してる・・・

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シールドを外すと、カップ部分には何かの物体がこびり付いている。

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このハブの内部パーツは、以上。

少な!!!

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陽が当たる側のベアリングが錆びて黒くなっています。
やはり雨で濡れた後に太陽光に晒される部分は錆びる。
それと野晒しは、グリスを劣化させるので、
金属への保護機能が薄れたのも原因の一つかも。

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ボールが綺麗なところのカップは、綺麗な状態ですが・・・

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陽が当たる側のカップは、可能な限り擦りましたが、
錆が取れませんでした。というか、これ以上錆?を
取るコストをかけるホイールではないと判断。

グリスアップして閉じることにします。

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グリスをこれでもかというほど充填して・・・

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シールドをします。というかこのハブはシールドを止めておく
パーツが存在しないので、シールドベアリングでいうと

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このパーツが外側に剥き出しになっている状態。
そりゃ雨水が入り放題になるわな。

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ボールが水に触れないようにグリスをぐりぐりと盛っていきます。

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閉じて、玉アタリを調整して完了!

取りきれなかった錆の部分が原因で、
ちょっと玉アタリを強くするとゴリゴリした感じが強くなります。
ガタが起こらない程度にゴリ感をなくす調整をしました。

この玉アタリ調整はちょっとした職人技だと思いますよ。
ボルトを本締めする時に、玉アタリが強くなってしまうので、
ある程度それを見越さないといけません。

それにしても、エントリーホイールなのになぜ
調整フリーのシールドベアリングにしなかったんだろう?

シールドベアリングなら、回転が渋くなれば、
ベアリング交換するだけで済むのに・・・

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今回は、長年野ざらしだったフロントホイールの
メンテナンスを行いましたが、リムのブレーキ面は
まだまだ肉が残っているので、あと3万キロは
走れそうです。(そんなに走るかなぁw)

次回メンテナンスする機会があれば、カップの錆を
除去し、ボールを交換して気持ちよくメンテナンス完了
したいと思います!

では~




1万7千円で自分で組んだホイール(前)で走ってみた結果・・・

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中国から仕入れたカーボンリムを使って
ホイールを組み立てて走ってみました。

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Amazonに比べると怪しさ満点のアリババサイトですが、
まぁ、兎に角安い!!!

今回、私が買ったフルカーボンリムがこれ。

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リムの値段は、なんと1万円!
そんな安価で大丈夫?

ちなみに、今はセールが終わり
倍の値段になってしまいましたが、
恐るべきアリババセール!!!

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このリムの品質はまったく分からないので、
試しに自分でホイールを組んでみて、
確かめてみようという企画です。

仕入れたリムは、25mmのワイドリム
ホール(穴)数は20とあまり
一般的な穴数ではないので、
安く仕入れることができたのかも。

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手組の場合は、穴が24個の場合が多いかもです。

ご自身の体重が、80kg以上の場合は、
20穴はやめておいた方がいいでしょう。

フロントハブは、Powerwayというメーカーの
5千円ほどのものを選択しました。

シールドベアリングを採用したごく一般的で
形状にクセがないのが好印象。

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自分の経験上、ハブの回転性能に
セラミックベアリングである必要は
ないと思います。

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一般的なのがこのボールベアリングというもの。

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ボールベアリングをこの黒いゴムか樹脂の
パーツで保護しているのが、

シールドベアリング

というものになります。

このシールドベアリングは、非情に安価で、
300~500円くらいで入手することができます。

この交換頻度を上げる方が、
結果的にコスパがよく
良い状態を長く維持できると私は考えます。

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セラミックベアリングは、
用途によりますが、一般の
サイクリストにはオーバースペック。

逆にセラミックベアリングの
恩恵を受けにくいといえます。

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シマノのBBを取り付けた
ことがある人なら分かると思いますが、

「大丈夫なの!?」

と思うくらい回転に抵抗を感じます。
画像の赤い矢印をみてもらうと分かりますが、
グリスが山盛りに充填されていますw

回転への抵抗を感じるのはこのためですね。

軽く押せば、何分も回り続ける
セラミックベアリングの
デモンストレーションを見せられた
後では、

性能が悪い

という印象を与えられますが、
心配しないでくださいw

シマノの回転性能に何の問題もありません!

なぜなら、グリスによる抵抗は、
あなたの走行になんの抵抗も与えてなく、
峠のタイムに何の悪い影響も与えていません。

セラミックベアリングが、走りに影響が
出るほどの効果がある場合は、
必ずシマノで採用されているはずですからw

ただ高回転になるパーツにはシマノでも
採用されている場合があります・・・

それは、プーリーです。

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プーリーは、歯数が少ないので高回転に
なる可能性が高いパーツなので、デュラエースでは
セラミックベアリングが採用されています。

ただ、その効果は・・・どうなんだろう?

セラミックベアリングは、グリスを必要としない分、
砂やホコリを吸着しにくいというメリットがありますから、
メンテナンス頻度を下げることにつながります。

プーリーのメンテナンスは、絶妙に面倒w
大きなパーツではないので、セラミックを採用しても
価格に大きな影響がなく、「買える」価格帯に
収まるので、採用している可能性が高い。

自分は、シールドベアリングで充分だと思いますが。

話が大きく逸れてしまいましたが、
ホイールのハブは、規格品のシールドベアリングで充分。

シマノが今でも採用しているカップアンドコーンの
ベアリングもいいですねぇ。メンテナンスに職人の勘が
必要になりますが、長く使えるベアリングであることは
その構造の単純なことからメンテナンス性にすぐれた
システムであると言えます。

中華カーボンリムの進化に驚く!

7,8年ほど前に中華カーボンのチューブラーホイールを
買って使っていましたが、リムサイドは手で押せば
凹んでいました。50mmというリムハイトなので
そういうものかと思いました。

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でも、今回45mmのリムハイトのホイールを触ってみましたが、
簡単に凹むこともなく、全体的に頑丈。

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カーボンの質が上がっているのもその要因なのかもしれません。
製造方法のノウハウがたまってきて、強度が高く安価に
作るための技術が高まってきているのも事実。

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全体的な品質の底上げが成されている。

そういう印象を強く感じました。
その要因として、ワイドリム化というのがあります。

これは少し乗ってみて思ったことですが、
フロントホイールの安定感がすごい!!

自分みたいな、ナローもワイドも変わらないだろう?
思っている方に是非乗ってみてもらいたいです。

びっくりするほど操舵性が安定します。

自分はホイールが違っても重量面の違い以外は
分からないほど鈍感なのですが、ワイドリムのホイールの
違いは、はっきりとその違いを感じることができました。

間違いなくバイクの挙動が安定します。

23cから25cへとタイヤの主流が変わって行くことに
多少ならずも疑問を持って見ていましたが、
今回のワイドリム体験で考え方がハッキリと変わりましたね。

バイクの安定性が上がるということは、安全性が上がります。
怪我のリスクが減るということに繋がります。

ディスクブレーキ化で制動力が上がったというのも
ワイドリム化に加速がかかった要因かもしれません。

何はともあれ、中華カーボンリムの品質は、
この7,8年でかなり向上しているのを肌で感じました。

カーボンホイールのスポークを通す穴には、
バリが残っていたりするところは、まだまだな
感じがしますが、走りや強度には影響しない
商品の見栄えのところかと思います。

日本では、カタチが悪い野菜は出荷せずに
安く売ったり、また廃棄することがあるらしいですが、
中華カーボンリム市場は、まだまだカタチが
悪い野菜の状態でしょうが、確実においしくなっていると
感じることができました。

ELVESやWINSPACEなどのバイクが日本で台頭して
きているのを見ると、今後3年ほどで
中国製品の日本での評価がガラっと変わることは必定。

より安く良いモノが買えるのは良いことだと思いますが、
一流の品質である見た目の美しさや実用性の高さを
兼ね備えた製品が遠い存在になるのかもしれませんね。