【クランク式パワーメーター】4iiii Precision 正しい使い方

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激安のパワーメーターとして有名な
4iiii(フォーアイ)社のPrecision を活用してます。

年末の海外通販激安セールで
購入された方が多いと思います。
激安ですが、機能はしっかりしています。
BORAやQuickStepなどのワールドツアーチームへ
供給していることからも過酷なプロユース
機材としての信頼があると思います。
(・・・と形だけ書いておきますね)

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自分もこれで3台目の購入になります。
これを使ってパワートレーニングを開始
される方が多いと思いますが、デフォルトの
設定でこのパワーメーターを使うと・・・

「なんか、他の人に比べてパワー出てる!」

と感じた方がいると思いますが、、勘違いですw。

自分が持ってる一昔前の業界標準パワーメーターである
ハブ式PowerTapと同時に計測して確認すると、
Precisionの方が10wほど高く値が出ます。

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クランク式は動力を伝達する側(「入力」装置)の
一部になり、ハブ式は動力が伝達される側
(「出力」装置)の一部になりますので、入力から
出力に至るまでに10wほど損失しているかもしれません。

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ただ、理屈はともかく多くの人が基準にしている
値にした方が、ややこしくなくて済みます。

平均10wも高い値が出てしまうということは、
約1時間のヒルクライムレースで、体重や
車重を約2,3kg減らすのと同じくらいの
大きな差が自分の場合はあります。

「ワットが高いのに、遅いね」

という誤解が出てしまい、弁明するのも面倒。
でもご安心ください。

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4iiiiのスマホアプリで、簡単に補正できます。
感覚的には、補正スケール値のところに
「0.96」を入れるとPowerTapと似た値に
補正することが出来ます。

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個体によって違うかもしれませんが、手持ちの
9000と105クランクの2つのPrecisionで実験すると
補正値0.96でPowerTapと同じくらいになりました。

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左がパワータップ、右がPrecision。

このPrecisionには、パイオニアやStagesのように
気温の変化などを自動補正するような賢い機能はついてないので、
定期的にゼロ補正する必要がありますが、スマホアプリから
簡単に校正できるので、問題ないでしょう。

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シクロクロスバイクに付けるのは、
はじめてなので、耐久性については
またレポートしたいと思います。