エントリーロードの完成車についていた
フロントホイールを今回はメンテナンスしていきます!
5年ほど、雨風、そして太陽に晒されたホイールの
ステッカーはボロボロになります。
UV加工されたステッカーであってもさすがに
5年間も野ざらしとなるとこんなヒドイ状態に。
これでロードバイクは室内保管するものだということが
お分かり頂けただろうか・・・
このホイールは、ALEXRIMSというメーカーのもので、
FELTのエントリーモデルであるF95に付いていました。
買った当時は、このリムのことについては何も
思わなかったのですが、自分でホイールを組んで、
今更ながらどういう構造なんだろう?と
興味が湧いてきましたので、詳しく見て行きましょう!
リムはアルミ製、リムハイトは24ミリ。
ホール数は28で、ラジアル組み。
何の変哲もないホイールでしたw
今度は、ハブを見て行きましょう。
カップアンドコーン式のベアリングを採用しています。
組み付けにちょっとコツがいるものを敢て
採用しているところが、エントリーらしからぬ感じ。
「玉アタリ」を調整しないといけないので、
シールドベアリングよりもコスト(人件費?)が高くなります。
ハブを分解するのに必要な工具です。
モンキーレンチが2つ。
この薄型のレンチが必要になります。
自転車のハブやヘッドパーツでは、通常のレンチが入らないほど
薄いものがあるので、こういうパーツがあると便利!
グリップもしっかりしていし、レンチの開き幅も大きい!
2つのレンチを使って緩めて、ボルトを外し
シャフトを抜きます。
う、うわぁ・・・黒い。
完全にボールが焼き付いているのか錆びているのか分からん色してる・・・
シールドを外すと、カップ部分には何かの物体がこびり付いている。
このハブの内部パーツは、以上。
少な!!!
陽が当たる側のベアリングが錆びて黒くなっています。
やはり雨で濡れた後に太陽光に晒される部分は錆びる。
それと野晒しは、グリスを劣化させるので、
金属への保護機能が薄れたのも原因の一つかも。
ボールが綺麗なところのカップは、綺麗な状態ですが・・・
陽が当たる側のカップは、可能な限り擦りましたが、
錆が取れませんでした。というか、これ以上錆?を
取るコストをかけるホイールではないと判断。
グリスアップして閉じることにします。
グリスをこれでもかというほど充填して・・・
シールドをします。というかこのハブはシールドを止めておく
パーツが存在しないので、シールドベアリングでいうと
このパーツが外側に剥き出しになっている状態。
そりゃ雨水が入り放題になるわな。
ボールが水に触れないようにグリスをぐりぐりと盛っていきます。
閉じて、玉アタリを調整して完了!
取りきれなかった錆の部分が原因で、
ちょっと玉アタリを強くするとゴリゴリした感じが強くなります。
ガタが起こらない程度にゴリ感をなくす調整をしました。
この玉アタリ調整はちょっとした職人技だと思いますよ。
ボルトを本締めする時に、玉アタリが強くなってしまうので、
ある程度それを見越さないといけません。
それにしても、エントリーホイールなのになぜ
調整フリーのシールドベアリングにしなかったんだろう?
シールドベアリングなら、回転が渋くなれば、
ベアリング交換するだけで済むのに・・・
今回は、長年野ざらしだったフロントホイールの
メンテナンスを行いましたが、リムのブレーキ面は
まだまだ肉が残っているので、あと3万キロは
走れそうです。(そんなに走るかなぁw)
次回メンテナンスする機会があれば、カップの錆を
除去し、ボールを交換して気持ちよくメンテナンス完了
したいと思います!
では~
コメント