中国から仕入れたカーボンリムを使って
ホイールを組み立てて走ってみました。
Amazonに比べると怪しさ満点のアリババサイトですが、
まぁ、兎に角安い!!!
今回、私が買ったフルカーボンリムがこれ。
リムの値段は、なんと1万円!
そんな安価で大丈夫?
ちなみに、今はセールが終わり
倍の値段になってしまいましたが、
恐るべきアリババセール!!!
このリムの品質はまったく分からないので、
試しに自分でホイールを組んでみて、
確かめてみようという企画です。
仕入れたリムは、25mmのワイドリム
ホール(穴)数は20とあまり
一般的な穴数ではないので、
安く仕入れることができたのかも。
手組の場合は、穴が24個の場合が多いかもです。
ご自身の体重が、80kg以上の場合は、
20穴はやめておいた方がいいでしょう。
フロントハブは、Powerwayというメーカーの
5千円ほどのものを選択しました。
シールドベアリングを採用したごく一般的で
形状にクセがないのが好印象。
自分の経験上、ハブの回転性能に
セラミックベアリングである必要は
ないと思います。
一般的なのがこのボールベアリングというもの。
ボールベアリングをこの黒いゴムか樹脂の
パーツで保護しているのが、
シールドベアリング
というものになります。
このシールドベアリングは、非情に安価で、
300~500円くらいで入手することができます。
この交換頻度を上げる方が、
結果的にコスパがよく
良い状態を長く維持できると私は考えます。
セラミックベアリングは、
用途によりますが、一般の
サイクリストにはオーバースペック。
逆にセラミックベアリングの
恩恵を受けにくいといえます。
シマノのBBを取り付けた
ことがある人なら分かると思いますが、
「大丈夫なの!?」
と思うくらい回転に抵抗を感じます。
画像の赤い矢印をみてもらうと分かりますが、
グリスが山盛りに充填されていますw
回転への抵抗を感じるのはこのためですね。
軽く押せば、何分も回り続ける
セラミックベアリングの
デモンストレーションを見せられた
後では、
性能が悪い
という印象を与えられますが、
心配しないでくださいw
シマノの回転性能に何の問題もありません!
なぜなら、グリスによる抵抗は、
あなたの走行になんの抵抗も与えてなく、
峠のタイムに何の悪い影響も与えていません。
セラミックベアリングが、走りに影響が
出るほどの効果がある場合は、
必ずシマノで採用されているはずですからw
ただ高回転になるパーツにはシマノでも
採用されている場合があります・・・
それは、プーリーです。
プーリーは、歯数が少ないので高回転に
なる可能性が高いパーツなので、デュラエースでは
セラミックベアリングが採用されています。
ただ、その効果は・・・どうなんだろう?
セラミックベアリングは、グリスを必要としない分、
砂やホコリを吸着しにくいというメリットがありますから、
メンテナンス頻度を下げることにつながります。
プーリーのメンテナンスは、絶妙に面倒w
大きなパーツではないので、セラミックを採用しても
価格に大きな影響がなく、「買える」価格帯に
収まるので、採用している可能性が高い。
自分は、シールドベアリングで充分だと思いますが。
話が大きく逸れてしまいましたが、
ホイールのハブは、規格品のシールドベアリングで充分。
シマノが今でも採用しているカップアンドコーンの
ベアリングもいいですねぇ。メンテナンスに職人の勘が
必要になりますが、長く使えるベアリングであることは
その構造の単純なことからメンテナンス性にすぐれた
システムであると言えます。
中華カーボンリムの進化に驚く!
7,8年ほど前に中華カーボンのチューブラーホイールを
買って使っていましたが、リムサイドは手で押せば
凹んでいました。50mmというリムハイトなので
そういうものかと思いました。
でも、今回45mmのリムハイトのホイールを触ってみましたが、
簡単に凹むこともなく、全体的に頑丈。
カーボンの質が上がっているのもその要因なのかもしれません。
製造方法のノウハウがたまってきて、強度が高く安価に
作るための技術が高まってきているのも事実。
全体的な品質の底上げが成されている。
そういう印象を強く感じました。
その要因として、ワイドリム化というのがあります。
これは少し乗ってみて思ったことですが、
フロントホイールの安定感がすごい!!
自分みたいな、ナローもワイドも変わらないだろう?
思っている方に是非乗ってみてもらいたいです。
びっくりするほど操舵性が安定します。
自分はホイールが違っても重量面の違い以外は
分からないほど鈍感なのですが、ワイドリムのホイールの
違いは、はっきりとその違いを感じることができました。
間違いなくバイクの挙動が安定します。
23cから25cへとタイヤの主流が変わって行くことに
多少ならずも疑問を持って見ていましたが、
今回のワイドリム体験で考え方がハッキリと変わりましたね。
バイクの安定性が上がるということは、安全性が上がります。
怪我のリスクが減るということに繋がります。
ディスクブレーキ化で制動力が上がったというのも
ワイドリム化に加速がかかった要因かもしれません。
何はともあれ、中華カーボンリムの品質は、
この7,8年でかなり向上しているのを肌で感じました。
カーボンホイールのスポークを通す穴には、
バリが残っていたりするところは、まだまだな
感じがしますが、走りや強度には影響しない
商品の見栄えのところかと思います。
日本では、カタチが悪い野菜は出荷せずに
安く売ったり、また廃棄することがあるらしいですが、
中華カーボンリム市場は、まだまだカタチが
悪い野菜の状態でしょうが、確実においしくなっていると
感じることができました。
ELVESやWINSPACEなどのバイクが日本で台頭して
きているのを見ると、今後3年ほどで
中国製品の日本での評価がガラっと変わることは必定。
より安く良いモノが買えるのは良いことだと思いますが、
一流の品質である見た目の美しさや実用性の高さを
兼ね備えた製品が遠い存在になるのかもしれませんね。
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