今回の手組ホイールのテーマは、
「パワーメーター付カーボンホイール」
です。
まず、ヤフオクで入手したパワータップG3が
あって、それに合わせたリムを選択し、
ホイールを組み立てる企画。
今回仕上がったホイールのスペックを見ていきましょう。
リム | QILEFU(キレフ)
https://ja.aliexpress.com/store/1430139?spm=a2g0o.detail.1000007.1.250931f08lLDKF リム幅:23mm リム高:60mm 穴数:28 |
ハブ | Powertap G3 28H |
スポーク | SENQI スチールスポーク |
重量 | 1060g |
パワータップは、ハブ式のパワーメーターで昨今見かけなくなったものですが、
自分は、割と重宝しています。というのは、これ1台でパワーはもとより
スピードとケイデンスが測れるからです。なぜケイデンスが測れるのか
謎ですが、いろんなセンサーや磁石をクランクやスポークに取り付けなくて
済むからなんですねぇ。
今は、ロードバイクでスピードを測る意味は完全に薄れてるので、
クランク式のパワーメーターに交換すると、パワーとケイデンスが
表示されるので、トレーニングには不足はありません。
それでも自分のように複数台ロードバイクを所有している人にとって、
クランク交換はなかなか面倒な作業。ペダル式のパワーメーターも
ありますが、ペダルの交換なんて締め付けトルクを考えると
外す時の手間が勝って、おいそれと交換できるものじゃない。
ホイール交換であれば、そんなに手間ではないので、気軽に
パワーメーターを他のバイクに移植できるという訳です。
完成したホイールの重量は、パワータップのハブがやはり重たいというのがあり、
1kgオーバーの重量級ホイールになってしまいました。
まぁ、トレーニング用途ではあるので重量のことはあまり気にしていません。
今回は、ヨンロク組というのに初挑戦しました。
前回組んだ45mmのカーボンホイールは、20個の穴だったので、
ヨンヨンという左右4本組みをしましたが、今回は反フリー側を
6本組みにしてみました。
スポーク長の計算はあっているのですが、組む時に必要な
「組み代」
というのでしょうか、それを考慮にいれてなくて、スポークを
買い直すはめに・・・
スポーク長計算で割り出した数値はあくまで、直線の最短で
結んだ距離という意味であって、実際に組む時の条件は
違うのだということが分かりました。
その結果、スポーク長計算から3mmほど長いものを選ぶべし。
例外的にラジアル組にする場合は、スポーク長計算で割り出した
数値のままでOKかと思います。
スポークが交差する回数が多い組み方をする場合は、ちょっと
長めのスポークを選択した方が良いと思います。
ニップルのメスネジがスポークのオスネジに噛み込む位置にも
よりますが、組む過程でリムとハブの位置関係は大きく変化します。
考えて見れば、ホイールのフレがガンガンに出ている状態から
スタートする訳なので、スポーク長が足りないや余っている状況に
なることは想像できます。ただ、スポーク長の選択が厄介なのが
余ると締め付けられないし、足りないとホイール自体が組めない。
なんとももどかしいですが、今回の経験でなんとなく
今後のホイール製作がより良くなりそうな予感がしています。
やっぱりこういう製作は失敗が糧になるんですね。
良い経験ができました。
スポークテンションは、フリー側がだいたい60kgf。
反フリー側は55kgf。
経験上、自分の体重とパワーであれば問題ないレベルです。
反フリー側を6本組みにするとさきほどのスポーク長の
問題もあり、かなり組むのに苦労しました。
ホイールを作る場合は、まず均一に緩くスポークを張り、
徐々に締め付けていく方法が一番キレイに組めると思います。
ただ、スポーク長が足りない場合は、締め付ける際に
無理に足りないところへ他の張れているスポークを使って
リムを移動させないとニップルにかからない。
こういうことをしていると、縦振れが取れにくくなって
変なホイールに仕上がってしまう。
あと、組み立てる際にネジの緩み止めが溢れてリムに
付着したり、ニップルが工具で歪んだり、スポークの
ネジの部分がカーボンリムをキズ付けたりと、
完成したホイールの仕上がりがあまり良くない。
これでお金を取るってなるとかなり難しいので、
今後の課題としては、製造工程を見直して、
よりキレイに効率よく組み立てることですね~
どこを目指しているのか分かりませんが、
がんばります!!
コメント